Web制作を学び始めた時、HTMLの基本構造や文字コード(UTF-8やUTF-16など)の指定方法を学びます。
しかし、その過程で思わぬ発見をすることがあります。
私にとって、それは「合字(リガチャー)」でした。
文字コードについてより詳しく知りたいと思い、インターネットで調べていたら合字という見慣れない言葉を見つけたのです。
合字とは?
複数の文字を1つの文字に合成したもの
合字(リガチャー)は、複数の文字を1つの文字に合成したものです。
例えば、「令和」の合字「㋿」が最近Unicodeに登録されました。
これは日本語の例ですが、実は欧文でも広く使用されている概念なのです。
例えば、英語の「fi」や「fl」という組み合わせが代表的です。通常は個々の文字として表示されますが、合字を使うと、これらが一つの連続した形に見えます。
合字はタイポグラフィの美しさを高め、読みやすさやデザイン性を向上させる役割を果たしています。
初めて「合字」というものを知ったとき、私は非常に驚きました。
今まで普通に読んでいたテキストの中に、こんなに繊細なデザインの工夫が隠されていたとは思いもよりませんでした。
欧文では合字が常識
驚くべきことに、欧文(特に英語)では、公的な文書や広告物において合字の使用が一般的なルールとなっています。
パンフレットやロゴデザインなどでは、必ず合字が使われるのが常識なのです。
日本では、合字を見かけることはほとんどないですよね。
例えば、雑誌や高級ブランドのカタログなどをよ〜く見てみると、合字が随所に使われていることに気づくでしょう。
これにより、テキストがより洗練され、美しく見えるのです。
なぜ合字を使うのか?
なぜ合字を使うのかを箇条書きでまとめると、以下のようになります。
- 美的理由: 特定の文字の組み合わせを1つの文字として表現することで、より洗練された見た目になります。
- 可読性の向上: 一部の文字の組み合わせでは、合字を使用することで読みやすさが向上します。
- 伝統と文化: 活版印刷の時代から続く伝統であり、タイポグラフィの文化の一部となっています。
Web制作における合字
合字の重要性
合字の存在を知ることで、単なる文字の並びがデザインとしての意味を持つことを理解しました。
これはWEBデザインにおいても非常に重要な要素です。
視覚的な美しさを追求するために、特に欧文においては、最適なタイポグラフィを選択することが求められます。
HTMLやCSSでの合字の使用方法
HTMLでは、Unicode文字として合字を直接使用できます。
また、CSSのfont-feature-settingsプロパティを使用して、OpenTypeフォントの合字機能を有効にすることもできます。
CSS
body {
font-feature-settings: “liga” 1;
}
まとめ
合字の存在を知ったことは、Web制作を学ぶ上で大きな驚きでした。
文字コードや言語の深い歴史と文化を垣間見ることができ、デザインの細部にまで気を配ることの重要性を再認識しました。タイポグラフィの世界にはまだまだ多くの驚きと発見が待っていると感じています。
これからも合字のような新しい知識を積極的に取り入れて、Web制作のクオリティアップに繋がる学習を続けたいと思います。